氏 名 | シン ホウメイ 申 宝明 |
本籍(国籍) | 中国 |
学位の種類 | 博士 (農学) | 学位記番号 | 連研 第460号 |
学位授与年月日 | 平成21年3月23日 | 学位授与の要件 | 学位規則第5条第1項該当 課程博士 |
研究科及び専攻 | 連合農学研究科 生物環境科学専攻 | ||
学位論文題目 | レーザ式作物列センサによるトラクタ用作業機のうね自動追従システムの開発に関する研究 ( Development of automatic guidance system for tractor-mounted implements using laser crop row sensor ) |
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論文の内容の要旨 | |||
本研究は,畑作の播種・移植,中耕除草作業時のトラクタ作業者によるうね合わせの省力化と 高精度自動化を実現するために,その核となるレーザ式作物列センサの開発とそれを利用したトラクタ用作業機の うね自動追従システムの開発を目的とした。以下にその要約を述べる。 畑作の播種・移植,中耕除草時のうね合わせ作業の現状とその精度 大型畑作地帯でのトラクタ用作業機のうね合わせ作業の現状を把握するために,
帯広市近郊の5農場で播種・移植および中耕除草作業時のうね合わせ作業の現状とその精度を調査し,
開発するトラクタ用作業機のうね自動追従システムに要求される応答性などを検討した。 レーザ式作物列センサの開発とその位置検出精度の評価 開発するうね自動追従システムの核となるレーザ式作物列センサは,主にレーザ変位センサ,
6面体ポリゴンミラー,可変速モータ,ロータリエンコーダおよびコンピュータで構成される。
作物列センサはトラクタ用作業機に取り付けられ,ポリゴンミラーを回転させ,
レーザ変位センサから発するレーザ光の向きを下方に変え,進行方向に対して横方向の土壌表面や作物の高さの断面形状を計測する。
その検出精度は,室内実験と圃場実験で評価した。 油圧制御機構の開発とうね自動追従システムの制御精度の評価 開発した油圧制御装置はトラクタのロワーリンクと作業機のロワーリンクヒッチの間に取り付けられ,
油圧シリンダによって作業機を左右に移動させるものであり,主に油圧スライド装置,
油圧ポンプ,電磁弁,計測制御用コンピュータおよび制御ソフトウェアで構成される。
本追従システムの制御特性の評価は,室内実験と圃場実験で実施した。 以上のように,本研究は,畑作のうね合わせ作業の自動化を目的にレーザ式作物列センサと油圧制御装置を 利用したトラクタ用作業機のうね自動追従システムの開発を目的として実施したものである。 独自に開発したレーザ式作物列センサの計測精度やうね自動追従システムの基本的な制御特性は, 室内実験や圃場実験でその有効性が明らかになり,今後のトラクタ作業の省力化や高精度高速化に貢献できる基本的な技術と結論づけられた。 |