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なかがわ だいすけ 中川 大介 |
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岩手県 |
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博士(工学) |
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工 第 16 号 |
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平成 15年 9月 30日 |
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学位規則第4条第2項該当 論文博士 |
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工学研究科 工学専攻 | ||
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パース図向きノンフォトリアリスティック・レンダリングに関する研究 | ||
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近年,コンピュータグラフィックス(CG)において非写実的なレンダリング法の研究が盛んに行われている. これまで提案されている非写実的なレンダリング法に関する研究としては,ペン画,油絵,水彩画,水墨画調画像を得る手法について 良く研究されているが,水彩パース図に注目したものは少ない.本論文では,建築計画における水彩パース図を自動生成する方法について提案する. 水彩パース図は,水彩画とは異なり,特に建物については直線的な輪郭線(エッジ線を含む)が用いられ,彩色においては絵の具のはみ出しなどが
ほとんどない描画法が採られている.これに対して,建築物以外の例えば樹木のような添景には簡略化された表現が採られることが多い.
そのため,このような水彩パース図を生成するノンフォトリアリスティック・レンダリング(NPR)技術を開発するためには, 一方,NPR研究には,"仮想筆"のようなコンピュータ支援の手描きツールのための技術開発と,自動生成を目指したものがある. また,後者には実写画像やCG画像などの2次元画像から非写実的な画像を生成する技術の開発と,3次元幾何モデルから生成する 技術の開発がある.前者の技術は,写実的な3次元CG技術により生成されたCG画像に適用することも可能であるため,後者に おいても有用である.もちろん,後者では3次元幾何モデルからその他の情報も得ることが出きるため,より対象物の形状を考慮 した描画法の開発が可能となる. 本論文では,まず輪郭線や彩色の際の筆のストロークを生成するための基礎的
な技術開発に貢献する, 線描画においては, 点描画においては, 後者[2]では,上記(1)(2)(3)に対する手法,すなわち |