図書館の今昔

図書館利用サービスグループ 佐々木 厚子

今カウンターの近くには2台の自動貸出返却装置があります。利用者が自分で貸出返却の処理が瞬時にできる機械です。どんな書名の図書を借りようと、カウンターの図書館員の眼を気にすることもありません。(図書館員は守秘義務がありますから誰がどんな図書を借りてもおしゃべりすることはないので、気にする必要はもちろんないのですが。)

でも平成3年にオンラインでの貸出がはじまるまでは、手書きで書名や請求記号を書き込んだ利用者ごとの帯出票を図書とともにカウンターに提出してもらっていました。返却時にはその帯出票を探し出して利用者に返却するのですから、試験期などは当然カウンター前に長い行列ができ、貸出/返却/予約などが入り乱れてカウンターのなかも騒然となったものです。

その後も「図書館業務の電算化」は着々と進行し、貸出返却のみならず図書館にある蔵書のほとんどがオンラインで検索できるようになりました。それだけではなくて電子ジャーナルのように紙媒体でない雑誌も出現し、大学間のコンソーシアム形成の成果として岩手大学で購入していない雑誌も閲覧できるようになっています。また、文献の検索も、インターネットを利用すれば無料でもたくさんの成果が得られる時代になりました。

一分いくら、件数次第で何万にもなるから研究費を無駄にするなとおどかされたまだ電話回線の時代のDIALOG検索で、わけもわからぬまま検索語をふるえる指で打ち込み、検索の結果得られた論文の複写申込みにひたすら励んでいたころが夢のように思い出されます。そのような毎日を図書館の先輩・同僚の方々、先生方、利用者のみなさんに教えられ、支えられて今日に至りました。本当に感謝に堪えません。

学外の利用者の方々も増加し、図書館はいまや岩手大学だけの図書館ではなく、地域の中でもなくてはならない存在になっています。そしてまた知識の宝庫(図書の倉庫)としてだけではなく学術情報の発信の場としても期待が寄せられています。岩手大学図書館が新たな世界に向かってさらなる発展を遂げてゆかれますように。

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