岩手大学生のための情報探索入門について

情報メディア課 副課長  吉 川 和 幸

 大学生になると、レポートを頻繁に作成しなければなりません。また、卒業時には卒業論文作成という大きな仕事が待っています。このようなレポート、論文を書くためには、なにを書くか。どのような構成でつくるか。どんな資料を参考にするか。まえもって計画する必要があります。中、高校生の読書感想文のようなわけにはいかないのです。きちんと論理的に考える必要があります。

 情報化時代のなか、いろいろな情報が飛び交っています。そのなかから自分で欲しいものを手に入れるためには、かなりの時間と労力を必要とします。たしかにインターネットでも情報を得ることができますが、それは使いやすいように整理されたものではありません。書店でも本という情報がありますが、ただ並べられているだけに過ぎません。

 本を借りて閲覧することだけが図書館の機能ではありません。図書館にはいろいろな情報という宝があります。この宝は印刷体,CD-ROM,データベースなどさまざまな形態をしています。しかしある程度整理されているため、容易に近づくことができるはずです。この宝を積極的に利用すべきです。みなさんが情報を手に入れるためのお手伝いとなることが、この本の目的です。

 レポートなどの内容、構成が決まり、いよいよ資料を探すことになります。構想の段階で、この情報が欲しい、これに関連する情報は?などの要求が起こり、作成の途中でも発生するはずです。ここで本書の出番です。知りたい、探したい情報の種類を大別し、そのなかで情報源を何点か挙げ、解説を加えるという内容になっています。この本を理解し、情報をできるだけ、的確、迅速に手にする方法を覚えてください。そして大いに図書館を利用してください。

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